断絶覚え書き

書いたり書かなかったり

結婚式

先日、私事ながら結婚式をしました。

私事じゃないこと書かないんですけど。

 

さて、色々と発見やらあったので置いときます。

 

結論として、結婚式いいよ。挙げれるなら挙げた方がいい。でも、一回でいい。

ほとんど準備していない僕でも二度するのは大変だなと思った。

僕は本当にジッとできないどうしようもないやつなので、打ち合わせなんかも行けなかった。なので準備はほとんどというか全て嫁がしてくれた。

多分普通に考えたら離婚案件、小町なんかだと釘バットフルスイングな話なのはわかってる。そもそも、僕は結婚式がしたくなかった。なんのためにするのかもピンとこなかった。それでも、嫁は準備をしてくれて、見事に結婚式を成功させた。

ものすごく尊敬するし、僕の性質をよくわかってくれてて、なので僕は日に五度嫁のいる方角に向かって礼拝をしなきゃいけない。

 

結婚式の準備を手伝ってくれるプランナーさんにはものすごく嫌われてたと思う。準備は手伝わない、打ち合わせにもこない。式中に僕が喋らなきゃ行けないシーンが二度あった。プランナーさんに「お願いだからテンプレを見て練習してほしい」と頼まれた。結局それもしなかった。だからとにかく嫌われてたと思う。

 

僕がなんにも準備してなくても、結婚式当日はやってくる。朝8時に集合し色々準備をし式を挙げ披露宴をした。

60人前後の小さい式だったのでそんなに大仰なものではなかったが、それでも神父さんの前で愛を誓い、キスをし、全身に花びらをかぶる。どう考えても非日常だ。そんなこと生きててそうそうない。このあたりでようやく僕は目が覚め始めた。文字通りめちゃくちゃ眠かったので。

招待客の比率は1:3で向こうの方が圧倒的に多い。嫁の学生時代の友達が入れ替わり立ち替わり席にきて写真を撮る。僕の方といえば5人ぐらいがワッときて、撮ったらそれで終わりだ。

それが、なんというかとってもよかった。嫁の交友関係を見れてなんていうかよかった。嫁がニコニコしててとってもよかった。結婚式はお嫁さんのためにやるんだ。という話をどこかしこで耳にする。僕も言葉では理解してた。けど、嫁のドレス姿、泣きながら友人代表スピーチをする嫁の友達、僕らが入場した時点でハンカチを手放せない義父さん。そういう諸々を見て僕は本当の意味でようやく理解した。

 

 

 

僕は普通でないという認識がとても強い。別にそれはどうでもいいことなんだけど、人間って生きていくには何かと普通の方が楽な場面が圧倒的に多い。なので、うっすらと普通になりたい。と常に思っている。普通とは。みたいな話あるけど、そんなの答えなんてないから考えたりするだけ無駄です。いずれにせよ、僕は普通の人が普通であるレンジを大幅に超えた箇所がいくつかある。結婚することで、ある程度普通の仮面をかぶれていたと思っていた。でもそうじゃなかった。結婚式、これこそが僕が真に普通の仮面をかぶるための大事な儀式だったんだ。だからこそ、僕だからこそ、結婚式は挙げなければいけなかったし、成功させなければいけなかったんだ。終わってからようやく気づいた。

これは、皮肉や、うがった話じゃない。普通って結局他者との関係性に帰結するものなんだ。対外的なイベントとして結婚式はものすごく大きいものだ。

新郎の関係者に、あるいは新婦の関係者に二人の正常性を示すものなんだ。

 

 

嫁の無限とも言える愛と尽力の上に今回の結婚式は成功を納めた。

いろんな人が来て、いろんなことを喋って、いっぱい笑った。余計なことを言わずともとっても楽しかった。だいたい、人生でこんなにちやほやされるの生まれた時と死ぬ時以外に結婚式くらいしかない。意識がはっきりしてるのは結婚式だけだ。そりゃぁ楽しいはず。

 

いまだにちょっとびっくりするイベントだったのでなかなかまとめられてないけど、僕はとにかく結婚式をしてよかったと思う。嫁の努力のおかげなので能天気に楽しかったというのも憚られるけど、楽しかった。もしできる環境であるならした方がいいと思う。

 

 

あっ、そうだ、僕のスピーチなんですけど、タイムスジケジュールが頭に入っていなかったので唐突にマイクを渡され適当に喋りました。下準備も何もなしでペロペロっと喋りました。緊張という概念がない人間で本当によかった。

 

嫁には感謝しても感謝しきれない。愛の誓いも嘘にはできないな。と強く思って生きていきます。