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積読こそが完全な読書術である 感想文

 

積読こそが完全な読書術である

積読こそが完全な読書術である

  • 作者:永田 希
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

本を読むたびに思う。どこまで理解できているのか。間違った解釈をしてないか。

こんな風に感想文をネットにあげるたびに少し著者の顔色を伺ってしまう自分が消えない。

そんなことを思いながら、同時にそれの言い訳が補強されるような本だった。

 

タイトルからして人間を許容した非常に懐の広い本なんだろうな。 そう思い読むとこれがなかなか「本を読んだ。」ということに焦点の当てられている。

主に3著を引用し話が進む。

その全てが「本を読むとは」という本質的な話がされており、時代はバラバラの3冊だけれど、どれも現代で考えるべき内容だと思う。

 

 

読みながらずっと思ってたのは「読書って非常にローカルな動きだな」ということ。

ほとんど全てがオンラインでどこかで誰かと繋がっているのに対して、読書はその質に関わらず個人で完結する。

僕は、そういう意味で「読書」が好きだなと毎度感じる。先にも書いたように、感想文を書いたりするとやっぱり「全然意図が汲み取れてなくてバカにされちゃうんじゃないかな。」なんて思いも頭を過ぎる。でも、結局読むのは僕で、テリトリーに入ってきた瞬間に情報は大なり小なり著者の意図とは変質するのでそこらへん気にするのはバカバカしいんだろうな。と思う。

 

 

本書では積読はビオトープだという。

問題はいかに他律的ではなく自律的なものを作るか。情報が氾濫している中でいかに自分で環境を構築するか。それはなんだか畑を耕す作業のような感覚だなと思う。

 

 

流石にちょっと実家にある大量の積読を自律的に耕さなきゃなと強く思いました。まだ読むとは言ってない。

 

 

 Twitterで書くには少し長くなりそうだったのでこっちに書きました。